今回は、行動経済学の実験から得られた、
人々に商品を買っていただくトーク術を紹介したいと思います。
それはずばり
「みんな買っていますよ」トークです!
こんな実験がアメリカで行われました。
学生たちに家を訪ね歩かせて、
CFLというあまり人気のない電球を売ってもらうのです。
価格は標準的な電球と大体同じ値段に設定しています。
このときに、次のような言葉を付け加えました。
「アメリカの家庭の70%は少なくとも1つCFLをお持ちなんですよ!」
あるいは、世間の圧力をさらに強調するために
「私たちが調査した“この地域での”家庭の70%は少なくとも1つCFLをお持ちです!」
というのも試しました。
効果は絶大で、売上量は価格を70%引き下げたときと同じくらいとなりました!
つまり、商品を70%OFFにしたときの売上個数と、
世間の圧力作戦の売上個数が同じということです!
この実験から、セールストークで消費者に物を売るときには
「みんな使っているよ!」
ということを押してみると売れ行きが良くなるかもしれません。
セールストークの方法はここで終わりですが、実はこの技が使えるのは一回のみです。
継続して買ってもらうためにはどうしたらいいのでしょうか。
実はこれも実験していて、
2回目以降は割引をするなど、安さを押すといいことが分かっています。
大衆の圧力×値段
は素晴らしい効果を発揮します。
世間の圧力を使いきったら、そこからは値段が重要になります。
もし新商品を売り込むときはこの作戦を使ってみてはいかがでしょうか。
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