今回は「人々に寄付をさせるための経済学」というものを紹介します!
Re●dy ForとかCa●pFireなどの会社や学校で募金を集めたりする方には
耳よりなお話になると思いますのでぜひ読んでみてください。
~寄付をさせるためには“シードマネー”を使え!~
皆さん、シードマネーという言葉をご存知ですか?
シードマネーとは簡単に言ってしまうと、
「1万円の募金を集めるときに0円スタートでは集まりにくいから、
1000円は入っていることにしよう」
の1000円のことです。
今回次のような実験がアメリカで行われました。
ある地域の幼稚園から高校までの学生の、教育を援助するためにお金を集める
という趣旨で、3000通もの手紙を出しました。
半分の1500通には5000ドル必要であると書き、
もう半分には5000ドル必要だが2500ドルはすでに集まっている
と書きました。
結果は前者が1375ドル、後者が1620ドルで、
すでに2500ドルあると書かれていた方が18%も多く募金が集まりました。
この結果からは、募金でより多くのお金を集めたいなら
すでにお金が集まっていることを強調すると良いことが言えます。
では、なんでシードマネーに効果があるのでしょうか。
目標金額まであと少しなら、自分が募金する必要ないな…とか思うんじゃないの?
これを調べるために、
シードマネーをどのくらいに設定したら良いのかという実験があります。
目標金額の10%、33%、67%でシードマネーを設定した時、
お金が一番集まるのはどれなのか、ということです。
選ばれたのは…
綾鷹でした。
冗談です(勢いでやってしまいました)。
正しくは、67%でした。
集まった金額が多い順に67%33%10%です。
これは、シードマネーが人々の中で安全度の指標に繋がっていると考えられています。
人々が募金をするときに気になるのは、募金先が「安全かどうか」ということです。
しかし仕事で忙しく、そんなことを調べてる暇はないわけです。
ではどうするかというと、
みんながどうしているのかで判断するわけです。
みんなが入れている=安全と考えているわけですね。
シードマネーにはこのような効果があるので、募金を高めることができるのです。
ということで、募金を募る方はこの“シードマネー”を
考えて募金活動を行うと良いでしょう。
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