皆さんは「経済学」って聞くと、どんな学問だと思いますか?
経済全体を難しく考えるだけの学問?
実はそんなことありません。
経済学は今も進化していて、もっと実戦で使えるような方向にも発展しています。
人はお金に対してどう感じて動くのか。
今回はそんな「人を動かすインセンティブ(動機)の与え方」のお話をします。
インセンティブというのはズバリ、お金のことです。
皆さんお金は大事ですよ。
あなたが誰かを動かそうとしたらお金を渡して動かすことができます。
安いアルバイトには900円程度渡せばなんでもしてくれるだろうし、
政治家には5千万円くらい渡せば…(賄賂はいけません)
つまりお金は人々にとって十分なインセンティブなのです。
しかし、このインセンティブはその“与え方”が大事です。
こんな有名な話があります。
ある幼稚園では16時に親御さんが子どもを迎えに来る約束になっています。
しかし、遅刻をしてくる親が若干ですがいたのです。
そこで幼稚園側は罰金を科すことを宣言しました。
その金額なんと、
300円!
これで園長先生は遅刻する親が減るだろうと思いました。
しかし結果として遅刻する親は減るどころか、むしろ増えたのです。
なぜでしょうか。
これはつまり人々が対費用効果を考えてしまったのです。
時間に追われてイライラしながら車を運転するために、他の楽しい時間を捨てるでしょうか。
たった300円払えばこの楽しい時間を延長でき、余裕を持って運転できる。
人々は300円をとったのです。
このようにインセンティブは十分でないとき、その効果は反対に働きます。
1日1時間勉強したら1円あげると言われて勉強する人はおそらくいません。
1日1時間勉強したら100万円あげると言われたらほとんどの人は勉強します。(極端)
長くなりました。まとめます。
「お金はいつも人を動かす最強ツールではない」
お金をインセンティブとして使うなら相当細かいところまで気を配りましょう。
どのくらいの金額が人々を動かすのか。どうなったら人々は動くのか。
お金は絶大な効果を持ちます、しかし万能ではないのです。
幼稚園の例えが非常に分かりやすくて、面白かったです!
「経済学」と聞くと、結構敷居が高いとか小難しいイメージがあったのですが、
記事を最後まで気軽に読むことができました!
記事の更新を楽しみに待ってます!
ありがとうございます。
せっかくの使える経済学も難しく書いて読まれなければ意味がないと考えています。
これからもできるだけわかりやすく書いていきますのでよろしくお願いします!